渋温泉

■渋温泉(しぶおんせん)
渋温泉は、長野県下高井郡山ノ内町(旧国信濃国)にある温泉。一帯は「湯田中渋温泉郷」と呼ばれる温泉郷です。

■アクセス
鉄道:長野電鉄長野線湯田中駅よりバスで約5分。

■渋温泉の泉質
単純泉、塩化物泉
渋温泉の旅館35軒+外湯9ヵ所に対し、源泉の本数は37ヶ所にも及びます。 いずれの源泉も高温で、60〜90度ぐらいありまる。 渋温泉は源泉により各々泉質が若干異なり、効能も異なります。

■渋温泉の温泉街
渋温泉は夜間瀬川支流の横湯川沿いに温泉街が広がります。石畳の道と木造建築の旅館の町並みが温泉街を象徴する光景です。温泉街の石畳が有名な温泉地は、他にも湯平温泉などが存在する。共同浴場は9軒あります。かつてはいずれも宿泊客および地元の方専用であり、どの浴場にも鍵がかけられていました。 渋温泉の宿泊者には無料で外湯の鍵が貸し出され、「9つの外湯めぐり」を楽しむことができます。なお、平成18年7月1日より、日帰り客用に「九番湯・大湯」が有料開放されました。渋温泉旅館組合または駐車場にて入浴券が購入できます。 入浴券を大湯近隣の旅館・商店に提示すると、大湯の鍵を開けてもらえます。日帰りの入浴時間は10時〜16時。他の外湯については引き続き日帰り入浴客の入浴はできません。

渋温泉には大湯の他に、宿泊客以外の人でも入浴可能な日帰り入浴施設、「信玄竈風呂」が1軒あります。温泉寺の側に存在し、共同浴場では提供されていない蒸し風呂を楽しむことができます。また足湯もあります。共同浴場の外湯巡りが有名である。「巡浴手拭い」という手ぬぐいと浴場の鍵を持ち歩きながら湯巡りをします。各浴場においてあるスタンプを押していき、全ての浴場のスタンプが押せたらその手ぬぐいを高薬師に奉納すると、願い事が叶うといわれています。

■渋温泉の観光
渋温泉に浸った後は周辺の散歩道で森林浴を満喫しよう。薬湯に浸ったあとは、宿の周りにはりめぐらされた散歩道を歩いてみるとよい。コースは白樺の森、せせらぎの森、唐松の森、八方台コースなど実に多彩です。また、宿の前に湧く強清水は、北八ヶ岳の地下水で、古くから湯治客の間で語り継がれています。

外湯めぐり

長野県、渋温泉の外湯めぐり、九湯めぐりの歩き方を紹介します。

■一番湯 初湯
効能:胃腸
渋温泉で最初にみつかったことがら名前が付きました。胃によく効くことから別名胃腸の湯とも呼ばれています。建物内部は素朴な木造造り。湯船も素朴な造りで湯の花が浮いています。 湯は薄く白濁していて、ほのかに鉄のような香りがします。泉質は単純泉。

■二番湯 笹の湯
効能:湿疹
初湯から坂を少しくだったところにあります。笹やぶの中から温泉が湧出していたため「笹の湯」と呼ばれています。病気の快復時にも効果があるので「仕上げの湯」とも呼ばれています。初湯が木造造りなのに対し、こちらは壁も湯船もタイル張り。ほのかに鉄の香りがするところは初湯と同じですが、こちらの湯は無色透明です。肌荒れにも効果があります。

■三番湯 綿の湯
効能:切り傷、おでき、子宝
切り傷や皮膚病に効くといわれています。おできの綿がとれるので命名されましたが、湯船に浮く湯の花も綿のようです。石造りの湯船に溢れる透明な湯には白い湯花が漂います。泉質は含石膏食塩泉。

■四番湯 竹の湯
効能:痛風
地獄谷からの引き湯。身体の芯から温まり、慢性通風に効くとされ、ゆっくり入浴して患部を温めると効果があるといわれています。地獄谷から木の管で引湯に成功した快挙を祝い、松竹梅のうちの一文字をとって「竹の湯」と命名されました。木製の床、湯船で木の香りが漂い、癒しの空間を感じます。渋温泉の人気湯。木の樋から無色透明の湯が掛け流されており、ここに板をはめる事で湯量を調節できるようになっています。泉質は塩化物泉。

■五番湯 松の湯
効能:脊椎病
竹の湯と同時期に出来た湯です。神経通の痛みが軽くなるといわれています。昔は渋温泉の地元の集会所の役割を果たしており、「貴方を待つの湯」とも呼ばれたとか…。タイル張りの湯船は明るく開放感があります。泉質はナトリウム、カルシウム塩化物、硫酸塩泉。

■六番湯 目洗いの湯
効能:眼病
眼病に効く温泉といわれ、昔から大勢の人々が訪れています。また、美肌効果もあり、美人の湯とも呼ばれています。細長い木製の湯船は比較的広く、ゆったりとお湯に浸かれるのでは。湯船に満たされた透明な湯には沢山の白い湯の花も見られます。泉質は単純温泉。

■七番湯 七操の湯
効能:外傷性緒障害
7つの病気に効くとか、7回入れば全快するとかいわれ「七操の湯」と呼ばれています。とくに外傷性疾患や病気の快復期に良く効くとされています。タイル張りの湯船に注がれるお湯は目洗いの湯同様無色透明です。泉質は単純温泉。

■八番湯 神明滝の湯
効能:婦人病
源泉は裏山の神明山。木造の湯船と床には風情があります。冷え性、婦人病に良く効き、子宝に恵まれる湯ともいわれています。ですから、渋温泉九湯の中では女性におススメ。こぢんまりとした縦長の浴室に縦長の木製の湯船。その湯船に注がれるお湯は薄く白濁しており、ほのかに鉄の香りがします。

■九番湯 渋大湯
効能:子宝、リュウマチ、神経痛
渋温泉を代表する名湯で外湯九湯中最も立派な建物。外湯めぐりの総仕上げの湯で「結願湯」ともいわれています。浴室とは別に檜の蒸し風呂もあります。 木製の大きな湯船は湯の注ぐ熱湯と温湯の二つに仕切られています。その湯船に注ぐのは茶色のお湯。鉄の香りも印象的。万病に効くとされ、渋温泉を代表する名湯です。結願をこめて入浴しましょう。

■番外薬湯 信玄かま風呂
効能:リュウマチ・冷え性・痛風・美容など
温泉寺の境内にあり、渋温泉外湯めぐりの番外湯。"信玄かま風呂"という名前は武田信玄が戦で傷ついた兵士達の療養に利用したという言い伝えに由来します。京都東山東福寺のかま風呂を模して建てられました。

■高薬師 和光庵
夢ぐり願い処
渋温泉の巡湯外湯巡りの総仕上げは温泉街裏山の高薬師さんへ。七十八の石段を上って高台にある高薬師さんにお詣りをすれば満願成就。最後のスタンプを押せば、巡浴祈願の手ぬぐいが完成します。

お願いの仕方:
1. 願掛手桶をよく振ります。出てきた目が幸運の外湯番号です。
2. 夢ぐり願い札を持ってその番号の外湯へ行き印を押しましょう。
3. 札に心を込めて願い事を書きましょう。生年月日、氏名も忘れずに。
4. 最後に願を掛けながら、お札をご利益の石段の格子に結び付けます。

渋温泉の外湯めぐり
九番湯渋大湯

湯田中渋温泉郷とは

志賀高原の麓、横湯側、角間側、夜間瀬川にそって点在する9つの温泉地を総して、"湯田中温泉郷"と呼びます。開湯は、奈良時代に僧・行基が発見したのが始まりとされています。伝統のある温泉郷です。湯量は豊富で、横湯川の河床からは噴泉が10mも噴出すといいます。サルが入浴することで知られる。地獄谷温泉のここにあります。

この湯田中渋温泉郷は、大自然に恵まれた志賀高原とともに、古くから多くの文人、夏目漱石、与謝野晶子、川端康成、志賀直哉。若山牧水などらにより愛されてきました。上林温泉になる志賀山文庫には、これらゆかりのある文人や画家達の作品が保存、展示されています。

湯田中渋温泉郷のなかでも渋温泉は、浴衣と湯下駄が似合う石畳の温泉地として人気です。端から端まで歩いても20分と掛からない小さな温泉地ですが、湯煙があがり木造建築が軒を並べる街並みを、”からころ♪”と、下駄を鳴らしながら歩くと、格好の風情を感じられます。、浴衣と湯下駄でめぐるのは、「一浴十年」といわれる名物の9つの外湯めぐりです。これらの共同浴場は、地元の人の手で大切に守られてきたものです。宿泊旅館から9つの湯に共通の鍵を借り、薬師如来の温泉鎮座にあやかって"苦労(九労)"を洗い流すとされています。宿やお土産屋で購入できる「巡り湯祈願手ぬぐい」に各湯のスタンプを押し、最後に高台にある高薬師さんに参拝すれば満願成就になるといわれています。

長野県渋温泉の歴史

長野県渋温泉は、開湯伝説によれば、1300年前に行基が発見したされています。奥蓼科温泉郷には横谷、明治、渋川温泉と湯治場の雰囲気を残す一軒宿が続きますが、渋温泉の例外ではありません。戦国時代、甲斐の武将・武田信玄はこの湯の薬効に驚き、ここで傷兵を湯治させてといいます。渋温泉は「信玄の薬湯」の別名を持つようになりました。江戸時代には、佐久間象山、小林一茶、葛飾北斎などの文人がこの地を訪れました。修行時代の伊集院光(当時は三遊亭楽太郎の弟子で三遊亭楽大と名乗っていた)がしばしば師匠のお供で訪れたり、修行の一環として巡業を行っていました。しかし、落語よりも専ら似顔絵描きをやっていました。

江戸時代以降は湯の花を薬用として販売し好評を集めました。源泉は28℃の冷泉を加熱して使用しています。白樺林に囲まれた露天風呂、窓が広く取られた薬湯、北八ヶ岳を望む展望風呂の3つの風呂に注がれています。打たせ湯には源泉をそのまま利用していて、冷泉と温かい温泉を交互に入ることでさらに効果的と言われています。飲泉も可能で、便秘や胃腸病などに効能あるとされています。渋温泉の先には奥蓼科温泉郷の最奥、渋御殿湯と渋の湯があります。
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